カーメル・バイ・ザ・シーの隣りあわせにあるペブル・ビーチは市ではなく、ペブルビーチ・株式会社によって所有、管理されてる特殊なコミュニティーで、居住者はペブルビーチ・株式会社に道路維持費を払い、さらにモントレー郡に財産税や下水使用料等を払います。

居住者は出入り自由のパスを持ち、外来者達はゲートで入門料を払います。私がペブルビーチの友人を尋ねる時は事前に居住者の友人がゲートに私の名前を登録しておき入門料を払わなくてすみます。

このペブルビーチ・カンパニーはモールス信号の発明者の子孫にあたるサミエル・モールス氏に寄って1919年にデルモンテ・プロパティー・カンパニーを設立し、後にペブルビーチ・カンパニーと名前を変えました。

以前はデルモンテ・カンパニーと呼ばれ、スペイン語でうっそうとした森林と言う意味でペブルビーチの森は16世紀のスペインの入植者がそう呼んだそうです。（デルモンテ・ケチャップとは一切関係ないそうです。）

そしてモールス氏が1969年に亡くなる前に遺言として、この美しい自然環境を守る為、17マイルドライブに沿っての風光明媚な森と海岸線を自然のままに保持する様にと指摘し、現在も豊かな自然の景観を保たれています。

現在のペブルビーチ・カンパニーの経営者は映画監督と俳優で前カーメル市長のクリント・イーストウッド、ゴルフプレイヤーの大御所アーノルド・パーマー、アメリカ五輪組織委員で大事業家のピーター・ユべロスの3人です。
3ヶ所のリゾートホテルと４ヶ所のゴルフコースを運営しています。ゴルフコースは世界的に有名で、USオープンやAT&TナショナルAM＆PROトーナメントに使われるペブルビーチ・ゴルフリンクス、リンク・アット・スパニッシュ・ベイ、スパイグラス・ヒル、ピーターヘイがあります。

17マイルドライブとは、もともとスペイン人の伝道者が通った山中の小道で、 現在は観光のルートになっていて、太平洋のパノラマ、美しい森林、切り立った岩の断崖、風でねじれた糸杉、アシカやアザラシのいる岩、海鳥の群生する岩な どが見られ　観光客目を楽しませてくれます。所どころに何処までも続くような緑の芝生、ゴルフ場も見えます。そこには鹿が平気で歩いている光景には驚かさ れます。

ペブル・ビーチに入るには５つのゲート パシフック・グローブ・ゲート、カントリ・クラブ・ゲート、サミュエル・モールス・ゲート、ハイウェイ・ワン・ゲート、そしてカーメル・ゲートがあります。１７マイル・ドライブを楽しむ場合はパシフック・グローブ・ゲートか、ハイウェイ・ワン・ゲートをお勧めします。

ゲートの通行料金は車１台につき現在９ドル２５セント、バスであれば一人につき４ドル５０セント、面白いのは乗車客の５０％以上が６５歳以上なら一人３ドル５０セント支払い　ゲートの人からペブル・ビーチの地図が手渡されます。

そして道路には１７マイル・ドライブのルートにはセンターライン横に赤のきれぎれのライン（－－－－－）がひいてありますので、それに従って行くと迷う事なく、さまざまな見所ポイントを通って一周できます。